どうも、Dスケです。
この度、僕がTwitterヘッダーや名刺を作らせていただいた、東京オリンピック出場を目指す現役ソフトボールプレイヤーであり、同時にアスリートライターとしても活躍する、本庄遥さんとゆっくりお話しする機会があったので、せっかくなので勝手にインタビュー記事にしてみました。
Dスケ
なんかね、色々話を聞いてたら、記事にしないの勿体ないなと思って、思いつきでインタビューっぽくしてみましたwww
ご本人には許可をいただいたうえで、記事は公開させていただいております。(ダメって言われたらどうしようかと思った……)
普段なかなか接することのないオリンピックを目指すアスリート、そしてアスリートライターというあまり聞き慣れない活動を並行して行っている彼女。かなり興味が湧きますね!
アスリートの新しい活動モデルとなりうる彼女のことを、ずんずん掘り下げていきたいと思います。
※なお、友人としての雑談としてお話ししましたので、その空気感を残して記事化しております。ラフな口調ですが、ご理解ください。
制作させていただいたデザインについて
制作させていただいた、Twitterヘッダーと名刺。
Dスケ
どうですか?その後、作らせていただいたデザインの反響は。(恐る恐る)
haruka
かなり良いです!特に名刺は、ソフトボールをしていること、世界で活動していることが両面ですぐ分かるし、渡した人にも興味を持ってもらえるので、そこをきっかけに今まさに繋がりが増えている感じです。
Dスケ
これはホントにデザイナー冥利に尽きるお言葉……嬉しいです、こちらこそありがとうございます。
デザインの本質でもある、伝えたいことを最大化したり、伝えることで関係をつなげることが、少しでもお手伝いできた気がして、僕も本当に嬉しくなりました。
現役バリバリの「ソフトボールプレイヤー」としてだけでなく、日々プレイヤーとして感じているリアルをブログに綴ったり、同じように邁進している他のアスリートへの取材を記事にしたりなど、「アスリートライター」としても活動する彼女。
とはいえ、その肩書きを名刺に入れてしまっていいのか、葛藤もあったというのを制作後に聞いて驚きました。
haruka
人によっては選手として本気でやってないんじゃないかと思われそうで、入れるかどうか迷ったんですが、名刺にアスリートライターと入れたことでより興味を持ってもらえたし、入れて良かったなと思います。
Dスケ
そんな葛藤があったとは……。確かにスポーツ選手で遥さんほど発信に力を入れている人は多くはないから、そういう偏見とも向き合う必要があったんですね。
言うなれば、結果がすべてのスポーツの世界。結果が伴わないとあらゆることに批判が付きまとうのは想像に難くありません。
それでも、プレイヤーとライターを両立してやっていくんだという彼女の、強い意志が垣間見えた瞬間でした。
ソフトボールプレイヤーとしての本庄遥
Dスケ
現在はオーストラリアリーグに所属していて、一時帰国して今お会いしてるわけですが、そもそも、ソフトボールはいつから始めて、今のようなオリンピックを目指す決意に至ったの?
haruka
小学校2年生から始めました。ソフトボールは好きだったんですが、プロだとかオリンピックとかはあまり考えてませんでしたね。中学校に上がるタイミングで、当時髪型がロングだったんですが、部活ではショートにしなきゃいけないと言われて、かなり悩みました。それよりは可愛い制服着たいとか、自由になりたいみたいな気持ちが強くて。最終的には泣く泣くショートにしてソフトボール部に入りました。
Dスケ
さすが女の子らしい悩み(笑)。じゃあその頃から本格的にやりだす時期なのかな?
haruka
それがそうでもなくて(笑)。高校もかなりの強豪校に進んだんですが、将来どうしようとかまでは考えてなくて。大学進学のときも、ソフトの強さよりは、今後の就職等で有利になりそうってだけで選びました。
現在も大学生(取材時は休学中)の彼女。本当なら実業団にでも入って、ソフトボールできれば万々歳かなと思っていたそうです。
そんなタイミングで転機となったのが、ピッチングのしすぎによる肩の故障。
haruka
高校のときに、肩を痛めてプレイできない期間があったんです。実際には肩を痛めた後も無理して投げていたのが良くなかった。負けず嫌いだから認めたくなくて、言い訳にしたくなくて。でも結局思うようにプレイできなくて、後輩にもレギュラーを譲ってしまいました。
haruka
その後、プレイできない日が続いて、毎日泣いてました。そんな時に「あ、私はソフトボールが好きなんだ」「これからもずっとやっていきたい」って気付いたんです。そこからですね、本気で取り組みだして、体のケアについても勉強を始めました。
Dスケ
なるほど、そのプレイしたくてもできなかった時期があったからこそ、今は本気でオリンピックを目指す決意ができたんですね。
失ってから初めて気付くことって、ままありますよね。
強い意志を掲げる人には誰しも原体験がありますが、遥さんにもしっかりとした根っこの部分がありました。
アスリートライターとしての本庄遥
Dスケ
そして遥さんといえば、普通のスポーツ選手にはない肩書きとして「アスリートライター」があるけど、これはなぜ始めようと思ったの?
haruka
きっかけは
アスカツというメディアに取材をしてもらったことなんですけど、その取材を通して
自分が発信していくことの大切さや、プレイヤーとしてだけでなく
色々な関わり方で「スポーツで稼ぐ」を実践したいと感じるようになりましたね。それが私にとって、自分のブログで書いたり、スポーツのことを調べたり取材したりして書く「ライター」という仕事でした。
Dスケ
確かに、自らプレイヤーでありながら、他のアスリートに取材して記事も書けるライターさんってなかなかいないですよね。取材されるアスリート側としても、同じ選手目線で取材されたり書いてもらえるのは嬉しいと思います。
すでにさまざまなメディアへの寄稿や、多くのアスリートへの取材を行っている彼女。この日もこれから取材案件があるとのことでした。
ブログは今年始めたばかりなのに、もうすぐ100記事に到達しようという状況。プレイヤーとして活動しながらこの作業量には頭が下がります。
このアスリートライターとしての活動は、まわりまわって自身のプレイヤーとしての活動にもいい影響を及ぼしているようです。
haruka
ブログ執筆やメディアへの記事寄稿などを通してライティングを磨いていけば、お金も稼げるし、自分の活動をわかりやすく伝えるスキルも身に付くので、スポーツ選手として一石二鳥なんですよね。周りの選手との差別化も図れるから、実際にはもっと大きな影響になると思ってます。
haruka
アスリートには、プレイだけしていればいいという人もいるけど、それはメジャーなスポーツだけ。ソフトボールのようにマイナーなスポーツだと、認知されないと自分にも競技自体にも興味をもってもらえないし、それだとお金にならない。まずは知ってもらうことが大事だし、知ってもらった後でも興味を持ち続けてもらわなきゃいけない。そのための発信力をつけるスキルとして、ライター業はアスリートに最適な副業なんです。
うーん、なんと戦略的に活動していらっしゃるか。聞いていてDスケオジさんは感心させられっぱなしでした。
スポンサード(広告塔)としての本庄遥
アスリートライターをしているだけでもスポーツ選手としては珍しいのですが、さらに彼女は今年だけで7社ものスポンサーを獲得する点でも、その珍しさが際立ちます。
haruka
本当は年内で10社が目標だったんですけどねー。悔しいです(笑)
Dスケ
いや、7社もスゴイけど!スポンサーを獲得するコツみたいなものはあるの?
haruka
コツは特にないですけど、やっぱり自分の日々の活動をどれだけアピールできるかじゃないですかね。私はブログもTwitterも積極的に更新しているし、明確に東京オリンピックを目指すと打ち出しているので、その熱意や目標に共感していただけてスポンサーになっていただけることが多いです。
haruka
また、私をスポンサーすると、どういったメリットがあるかをハッキリ出せるのもポイントかな。それはプレイヤーとしてだけじゃなくて、アスリートライターとして活動しているからこそ、他のスポーツ選手とは違ったメリットを感じてもらえるし、そこを魅力や今後の伸びシロとしてスポンサーについてくれる方もいらっしゃいますね。
普段のSNSでの発信やブログ執筆が、アスリートライターとしての活動やそれによる収益につながり、そのことでプレイヤー以上の価値を感じてもらえてスポンサーになってもらえるという、キレイな好循環がそこにはありました。
haruka
先ほども言いましたが、マイナーなスポーツって本当にお金の工面が大変なんですよ。備品代や遠征費で死ぬほどお金かかるし、そのお金はプレイだけではまったく賄えないからバイトとかしてるコがほとんど。結果時間がなくなるし、心の余裕もなくなる。
haruka
その点、私の活動って再現性あると思うから、ぜひ参考にしてほしい。ブログやSNSで積極的に発信することで活動内容は伝わるし、伝えることを磨いていけばライターとしてお金を稼ぎつつ自分の活動もより伝わるスキルが身に付く。それで発信力・影響力が高まれば、よりスポンサーについてもらいやすくなる。それで時間が確保できれば、より競技に集中できて良いことしかない。新しいアスリートの収益化の形として、これからも発信には力を入れていきたいです。
実際にプレイヤーとしてお金に苦労した過去があるからこそ、同じように悩むアスリートに少しでも苦境から脱却してほしいし、その手助けがしたい。
そう語る彼女の言葉には、強い気持ちが込められていました。
雑談も楽しい本庄遥
突然撮られて、ぎこちない遥さん。
一緒に入った喫茶店で、コーヒーゼリー入りのカフェフロートを頼んだ彼女。聞けば、オーストラリアではゼリーがあまり置いてないそうで、嬉しそうに飲んでました。
haruka
コンビニはあんまり行かないですね。値段が高くて。だってチョコバー1本で200円とかするんですよ!誰が買うんだって思いながら見てます。
haruka
向こうの人達は、毎日かってくらい食べてます。ステーキ。
Dスケ
すげぇ、オーストラリア。みんな、体大きそうだもんね、偏見だけど。
haruka
世界で2番目に大きいらしいですよ、オーストラリア。1位はどこだったかな…モンゴルか、オランダか。
このあっけらかんとした明るさもまた、彼女の魅力であり、スポンサードされる要因なんでしょうね!
※のちほど調べたら、1位はオランダでした。惜しい!(平均身長が1番高いそうです)
まとめ
「飲む前に撮れば良かった」と、空のグラスをあげる遥さん。
2019年からはアメリカリーグでのプレイを目指しつつ、逆輸入で2020年の東京オリンピック選手選考を目指す本庄遥さん。
プレイヤーとしてやるべきことは沢山あるでしょうし、その努力は僕ら一般の人からは計り知れないと思います。
そのうえ、アスリートライターとして並行して活動しながら、自身の発信、ソフトボールの布教、スポーツ界の発展にも貢献しようとする23歳。
その小さな体に詰まった大きな夢の一端を直に聞けて、終始感動しっぱなしでした。
デザインというささやかな部分で彼女のお手伝いをさせていただきましたが、より一層ファンになり、これからも応援していきたいと感じています。
逆に、僕も頑張らなきゃなと思った次第です。はい。
ぜひ、興味のある方は彼女の活動を見守ってみてはいかがでしょうか?
本庄遥さんのブログへ
本庄遥さんのTwitterへ
ではでは。
Dスケ