どうも、Dスケです。
先日行ったTwitterでのデザインプレゼント企画の募集が終了し、当選した4名の方とのデザイン制作も無事に完了しました!
この記事では、当選された4名の方について、制作過程にも少し触れながら完成品をご紹介していきたいと思います。
僕が普段から意識しているポイントなども触れていきますので、デザインの際の参考にしていただければ幸いです。
目次
一番乗り枠:タレまゆさんのブログ記事アイキャッチ
一番最初に出来上がりました、キャリア(就活)・話し方のコツ・プレゼンなどについて発信をされているタレまゆさんのブログ記事のアイキャッチです。記事は以下のもの。
ご自身の就活時の失敗談が赤裸々に語られており、読み物として単純に面白いのと同時に、「自分にもこんなイキってた時期あったなぁ…」と少し目を背けたくなる部分もあり、幅広い人に刺さる内容です。
制作にあたって細かい要望はいただかなかったので、イチオシ記事であることと、他のブログ記事のアイキャッチ等も見比べながら、とにかく「インパクト重視」で作ることにしました。
アイキャッチを作る際に、僕が大事にしているのは「アイキャッチだけで記事の内容まで伝わる」ようにすること。
イメージ画像だけを使う人もいますが、なるべくテキストも綺麗に配置して、アイキャッチだけで検索されても内容がわかるように心がけています。
ただし、通常ブログのタイトルは長くなりがち。なので、ある程度キャッチコピーのように短く抜き出したうえで、見た人を引き付けるインパクトがほしいところ。
今回はタイトルの「入社一週間前に内定を辞退してフリーターになった話〜何者かになりたくて自分を偽ったら就活に失敗した〜」から、【内定辞退】と【何者かになりたくて】を抜き出して、それぞれアイキャッチ案を作りました。
最初の案は内定辞退の危機感や置き去り感をイメージし、渋谷の雑踏の写真とサラリーマンの頼りない背中の合成に、記事内でもタレまゆさんをイジってくる「トキくん」が嘲笑してくるという構図ですね。デザインテイストは、そう、エヴァですw
こちらはよりシンプルな孤独感・虚無感をイメージして、中央の空っぽな主人公にたいして、前方にはそこを乗り越えた大人たちを配置しました。乗り越えた大人たちは黒の濃さを変えて遠近感を演出。シュールだけど気になる、そんなテイストを目指しました。
今回はイチオシ記事ということもあり、よりテキストのインパクトがある最初のデザインを採用してもらいました。Twitterカードなどで共有された際に、目にとまるといいな!
タレまゆさん、ご参加ありがとうございました!
通常当選枠1:タコキングさんのTwitterアイコン
今回の企画はTwitterヘッダーのプレゼント企画だったのですが、タコキングさんたってのご希望でTwitterアイコンのキャラクターを描くことに。ひえー。
無事に完成したので言えることなのですが、デザイナーって基本は絵が描けないんですよ。この事実は意外と知られてないもんで、デザイン時にイラストの入る案件だとその分費用は上乗せになることがほとんど。
僕もあまり得意ではありません。得意ではないけれど、以前の仕事ではディレクターなのに漫画タッチの絵を描いて納品したりしてましたw たぶん、そんなディレクターはあんまりいないw
乗りかかった船ということで、今回は全力で描かせていただくことに。逆に、いい挑戦のきっかけを与えていただいて感謝しています。
ちなみにタコキングさん、実は広告主側として働かれているそうで、noteではアフィリエイター側・広告主側の両方から分析した何とも恐ろしい記事をアップしています。
そんな事情もあり、顔出しNGなタコキングさん。キャラクターを作る際のイメージは、
- たこ焼きのアニメテイスト
- 王様キャラ
- ちょいワル
とご要望いただき、いくつかラフを提出したうえで方向性をまとめさせていただきました。
一目瞭然ですが、左下のテイストを気に入っていただき、パソコン上で清書します。
一応、そのままのものと、綺麗な曲線で作ったデザインタッチのものを提出。
最終的には、背景にもちょいワルっぽく刑務所の入所時の写真撮影感を描きました。撮影のときにこんなに陽気な感じなのが憎めなくて、我ながらイイ感じですw
このアイコンをきっかけに、素敵なキャラづくりや発信が広がることを祈ります!
通常当選枠2:もちこけさんのTwitterヘッダー
「Twitterヘッダープレゼント企画」なのに、なかなかヘッダー出てこない…ようやく出てきましたw
もちこけさんは柔らかいタッチのイラストが魅力のイラストレーターさん。アイコンにされてるイラストから、Twitterの中で発信される制作過程まで、タイムラインには温かい空気が流れています。
企画に当選の際は、わざわざ新しくイラストを描いてまで喜びを表現していただきました。そこからも見てとれる、制作への熱意をツイートから感じたのが、選ばせていただいた理由ですね。
ヘッダー制作が決まってもちこけさんに連絡すると、わざわざこのためにキャラクターをイチから考えるとのこと!熱いぜ!ということで、その完成を待ってから、ヘッダー制作に取り掛かったのでした。
詳細は秘密にしておきますが、それぞれもちこけさんのイラスト制作にあたっての「理念」が込められたイラストになっています。
このイラストを基に、デザインを考えることになりました。
見た目はかわいらしいイラストなので、もちこけさんのもともと持つ柔らかいイメージを具現化しようと思って、最初はコミカルな表現や、淡い色づかいなどを試してたんですが…
もう1つ、ちょっと合わなそうな強い配色でも試してみたくなり、作ってみたのが最後のラフでした。
イラストありきのデザインは、どうしてもそのテイストや色味にひっぱられるし、その方が統一感も出てまとまりやすいんですが、ちょっと毒気がなくなるというか、見たときに引っかかりがなくなることもあります。
そういう時には、わざとぶつかりそうな色や形を当ててみて、全体のバランスを崩してみると、意外と不協和の中に調和が見出せたりするんですよね。そのちょうどいいポイントを探すのは結構時間がかかるんですが。。。
そんなわけで提出したラフデザインの中から、最後のものが採用され、配色や図形をいろいろ調整したうえで、最終的な完成ヘッダーとなりました。
余談ですが、背景に置かれているデザインは「メンフィスデザイン」という1980年代のポップアートデザインをモチーフに作っています。配色についてはイラストの色味と差がでるように選択しつつ、各キャラクターの形になぞらえた図形も忍ばせているので、よかったらじっくり見てみてください。
ちょっと不思議で、とらえどころのないイラストは、きっと唯一の個性として動きだしてくれると思います。興味ある方は、ぜひもちこけさんにイラスト制作の依頼などしてみてはいかがでしょうか?
Dスケ応援枠:がくしさんのTwitterヘッダー
最後は「Dスケ応援枠」という、謎の追加枠からの当選者。
若干19歳ながら、アメリカ、韓国、フィリピンに留学し、現在は2度目のフィリピン留学中というがくしさん。ブログでは留学で感じる異文化や言語のこと、反対に今の日本をみて感じることや生き方・コミュニケーションについて発信されています。
ヘッダーを制作するにあたり、自己紹介として読ませていただいたこの記事とか、彼の日常への違和感をキャッチする感度とか、その行動力にハッとさせられることが多いです。
「Dスケ応援枠」として設けた理由に、フォロワーさんは少ないながらも100記事以上ブログを書き続けている、この行動力に感心させられたからです。
19、20歳の時分で、外向きの発信を意識した記憶は僕にはありません。意識が高いだけでなく、しっかりと行動・発信に転化されているのをみて、彼が誰かにみつかるきっかけをお手伝いしたいと思わされました。
さて、Twitterヘッダーは「ブログの発信内容について表現したい」というご要望だったので、タイトルでもある「でらすぴぃかー」と、ブログの記事に関するアイコンイメージで構成することに。
ちなみに「でらすぴぃかー」の由来は、名古屋弁で「すごい」を意味する「でら」と、大きく発信していきたいという「スピーカー」、そして春に一番輝くおとめ座の一等星「スピカ」を掛け合わせた造語とのこと。考えられまくってる!(ご本人は岐阜出身だけど、でらもよく使われれる地域だそうです)
アイディアラフでは拡声器に見立てたスピーカーから、ブログに関連するたくさんのアイコンが発射されるパターンと、より「でら」のスケール感を伝えるパターンの2つを提出しました。タイトルロゴは音波が飛んでるイメージと、スピカを模した「ぴ」がポイントです。
ラフを提出すると、「両方をまぜたイメージでできないか」という要望を受け、それを実現する形で完成のデザインとなりました。結構苦労しました…w
最終的にはカラーリングのパターンも全部で9つ出して(出しすぎw)、一番ピンときたものを選んでもらえました。満足していただけたようで、何よりです。
今後はご自身が勉強している専門分野についての記事も書かれるそうなので、ますます多彩な発信が期待できそうです。
Dスケ応援枠だけに、引き続き応援させていただきますー!
まとめ:SNSでつながる新しいデザインの輪
今回の企画についての記事でも書いたのですが、企画によって生まれる新たなコミュニケーションの輪は、本当に素敵な魅力で溢れています。
この記事でご紹介した4名の方も、作ってほしいイメージや信念などを伺っていると、なんだかその人を昔から知ってるかのような気持ちにもなり、その思いを最大限表現するために全力を注ぎたくなります。
一度もお会いしたことないのに、本当に不思議です。
でも、お会いしたことないからこそ、「こうしたい!」という依頼者の強い思いから想像を膨らませて、より良いものにしたいというモチベーションにつながるのかもしれません。
それだけにね、案件が終わると寂しさを感じるのです。
今回はお金をいただいた制作ではなかったですが、お金を貰っても貰ってなくても、画面の向こうにいるのは体温のある一人の人間であって、その人と確かなやりとりがあって素敵なクリエイティブができると信じております。
今後もこういう企画を合間合間にやっていきながら、少しでも僕のデザインを必要とする人のお手伝いができたらと思いますし、そのことをきっかけに深くその人を知れる機会にしていけたら最高だなと思います。
もちろん、通常の制作依頼をいただければ泣いて喜びますので、ぜひデザイン制作のご検討があれば、お気軽にご連絡いただければ幸いでっす!
ではでは。
Dスケ
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