どうも、Dスケです。
「辞めてから考えるブログ」に恥じないよう、会社を辞めてからいろいろ試行錯誤している毎日ですが、つい先日、雇用保険による失業手当の受給期間が満期を迎えました。
要するに、補助が一切なくなりました(笑)。
そう、この失業手当、人によってはハローワークに行くのが面倒で受け取っていないというのも聞いたことがあり、驚くこともありますが、絶対に利用したほうがいい制度です。
そこで、今回は僕が受給期間に体験したことも踏まえ、どのように利用していけばいいのかを簡単に解説していけたらと思います。逆に、受給中には書けなかった、リアルなあれこれもね、ふふふ。
これから会社を辞めてフリーランスを目指す人、転職したいけどなかなか転職先が決まらず…でもすぐにでも会社は辞めたい人などに、何らかの参考になれば幸いです。
※なお、本来であれば「失業給付」が正しい用語となりますが、本記事では一般的に耳にする「失業手当」として記載します
目次
雇用保険の失業手当とは
「雇用保険の失業手当とは」と、大見出しを付けてみましたが、僕は専門家ではないのでそのあたりの解説は他のサイト様にお任せします(笑)。
雇用保険とは失業時に受け取れる失業保険の給付、企業に勤めている時に受けられる育児休業給付、介護休業給付、教育訓練給付などの被保険者の生活を守るためにある保険です。
雇用保険料の計算方法│対象となる賃金と保険料計算時の注意点より
一般的には「基本手当」と呼ばれる、会社を退職後に受け取れる失業保険のことが思い浮かびますが、育児休業や介護休業などの際にも適用される国の制度ですね。
雇用保険はすべての人が受け取れるわけではないから、条件、手続きの仕方、必要書類などは、しっかりサイトで勉強しましょう(人任せw)
話を僕の場合に限定すると、僕は勤続4年ほどの会社を自己都合で退職したので、退職後にハローワークで設定される「認定日」のおよそ3ヶ月後から、90日分の受給期間で失業手当を受け取れることになりました。
会社都合であれば退職後1週間~10日ほどで受給できるのは有名ですが、まぁほとんどの場合は自己都合退職で、上記のような受給期間になるでしょう。会社都合退職って、ほぼ解雇やしw(もちろん例外もあります)
当然のことながら、失業手当は一時的な給付なので、あくまで「退職後、次の転職先が見つかるまで、安心して転職活動するためのつなぎ」の意図で支給されます。
そのため、4週間に1度、転職活動の状況などを申告しに、管轄のハローワークへ行く必要があります。そこで活動実績が認められて、晴れて手当を受給できるのです。
僕は結果論にはなりますが、現在も就職はしていないので、なんだか意図と異なる受給のしかたですが、正しく制度を利用して、問題なく90日間受給できました。
これから受給したいと考える人としては、おおっぴらにフリーランスになるとは言えない心境でしょうが、まぁ僕みたいなのもいるので、制度は有効に利用していきましょう。
失業手当を受ける前に準備したいこと
先ほど書いた通り、一般的には基本手当の受給前には退職後に3ヶ月間の空白の期間が発生します。受給をしようと考えている人は、以下のことを退職前、受給前に準備しておくといいと思います。
預貯金の余裕を持たせておく
3ヶ月は無給の状況となるので、少なくともその期間の生活費は必要ですね。全く仕事をしないつもりなら、会社を辞める前にある程度の蓄えをしておきましょう。
仕事のアテをつけておく
すぐに転職先を決めるのであればいいのですが、もし決まらない場合にどうするかをあらかじめ考えておきましょう。僕は元いた会社から単発の仕事を業務委託でもらったり、ランサーズ
転職サイトに登録しておく
先ほど書いた「転職活動の実績」は、ハローワークでの職業相談だけではなく、民間の転職相談も認められます。マイナビやリクナビなど、アカウント登録をしておけば、わざわざハローワークに行かずとも活動実績をつくることができます。(もちろん4週に1度の「認定日」だけは来所が必要ですが)
退職後3ヶ月の話は、以前のブログでも書いているので、そちらもぜひ読んでいただければ。
失業手当の受給中にできること
晴れて受給が始まれば、なんとか支援を受けながら転職活動に専念することができます。ただ、意外に知らなかったこともあったので、ここでまとめてみようと思います。
受給期間中も仕事・バイトができる
失業手当、というくらいだから、働かない代わりにいただけるものかと思いきや、その受給期間でも仕事・バイトは可能です。具体的には、週に20時間以内の労働であれば、金額の制限なく働いてOKです。
特に僕がやっていたデザインやライティングのように、案件単位で価格が決まるものについては、労働時間も自己申告になるので、時間を収めやすいです。例えばデザイン1案件で3万円のものを、5時間でやりましたといっても、3時間でやりましたといっても、どちらでも通るので、時間による単価を上げることができるのです。
これ、何がいいかというと、失業手当の支給額というのは1日単位で計算され、[1日で受け取れる失業手当の満額 ー その日に稼いだ金額] が [実際に受け取れる金額]となるため、先ほどのデザイン案件のような場合、数日にわけて働くよりは、1日ガッツリ働いた計算のほうが、受け取れる金額が高くなります。
アルバイトのような時間給で働く仕事では難しい(というか無理)ですが、案件単位の仕事であればこういったやり方(もちろん正攻法)もあるので、申請の仕方は虚偽でない範囲で工夫しましょう。
転職サイトでの応募も活動実績になる
「失業手当を受ける前に準備したいこと」でも触れましたが、転職サイトでの就職活動も、ハローワークの転職活動実績として認められます。
これはマイナビやリクナビに登録しているとくる転職オファーへの応募や、マイナビエージョントなどのエージェントへの相談などのほか、普通に求人募集している企業への応募申し込みだけでも認められるようです。というか僕は通りました。
もちろん、自分のこれまでの経歴と全く関係ない求人への応募など、あからさまに違和感のある活動は目を付けられますが(要項にも記載あり)、ひとまず実績を作りたい場合には転職サイトへの登録がおすすめです。
人によっては律儀にハローワークに何度も通って求人検索してたりしますが、今やインターネットの時代です。さくっとスマホやPCから探して、さくっと応募するのが手っ取り早いですね。
失業手当の受給後でもできること
受給後、というわけではありませんが、受給しながらできることや、受給とは関係なくできることも、簡単にまとめてみます。
転職相談や職業訓練相談
失業手当の受給中はもちろん、受給した後でも、引き続きハローワークにて転職のための相談や、職業訓練のための相談は受けられます。転職相談では履歴書の添削や、面接のデモンストレーションなどもやってもらえるので、自信のない方はぜひ積極的に利用してください。
受給中に転職したら受け取れるお金がある
これも受け取るまではあまり知らなかったのですが、受給期間中に転職が決まった場合、本来受け取れるはずだった残った期間の手当は、「再就職手当」としてもらうことができます(支給残日数が1/3以上あるとき)。受給が開始してからでないともらえない、タイミングによってもらえる金額の割合が変わるなど、細かい違いがあるので、このあたりもハロ―ワークで正しい情報を聞いてみてください。
まとめ:制度を正しく活用して基盤安定を
お金の不安というのはいつでも付きまとうものですが、特に転職時や退職時などの空白期間が生まれるときには一層心細くなりますね。
そういう時にも、国の制度を正しく理解・利用することで、安心した転職活動ができるようになるのです。
以前までは、一度退職して期間があくと転職には不利などという傾向もあったようですが、最近だときちんとその期間内でやってきたことを説明できれば、問題なく転職できると思いますし、実際それで僕も内定をいくつかもらいました。条件等合わずに辞退しましたが……
とにかく、転職活動中のお金の不安を解消するためにも、ぜひ制度を利用していただきたいし、逆にこういう利用の仕方を知っておいて、安心して一度退職してもいいかなぁと思い切れる人が増えるといいなぁと思ってます。
ぜひ、雇用保険の失業手当、活用してください!
ではでは。
Dスケ