どうも、Dスケです。
この度、とんでもない幸運に恵まれ、月間PV15万を誇る資産運用系ブログ「Bank Academy」の運営者であり、Twitterフォロワー20,000人超えのインフルエンサー・小林亮平さんの名刺を作らせていただくことになり、つい先日納品が完了しました。
本来であれば、全く接点のない僕が、小林亮平さん(以下、亮平さん)の名刺を作る機会には巡り合わないはずなのですが、どのような展開で制作させていただくことに至ったのか、その経緯とあわせて完成までの過程を振り返ってみたいと思います。
勇気を出して一歩を踏み出すことの大切さ、そして普段からしっかりと手を動かしていくことの大切さを、今回の件で改めて感じました。
すべての制作に関わるみなさんに、そしてインターネットを通じてお仕事の受注を目指すみなさんに、何らかの参考になれば幸いです。
目次
きっかけは、1つのつぶやきから
それは、偶然ツイートを目にしたことから始まります。
亮平さんは普段からフォローさせていただいており、「Bank Academy」も度々記事を拝見していた、いわば雲の上の存在。
その方が名刺をご所望しており、デザイン界隈の人間として直接関われるチャンス。これは検討しないわけにはいきません。
名刺デザイン、実はあまりクライアント業務としてはやったことはありませんでした。
とはいえ、紙のグラフィック制作にはこれまで関わってきたので、同じ要領でやれるかなというのと、ちょうど自分の名刺を作りだしていた最中だったので、思い切って名乗り出てみることにしてみました。
正直、リプを打っている時は緊張して手が震えました。。。
すると、亮平さんから「DMします!」というお返事をいただくことに。ひえー。
たまたま前日に、自分の名刺制作に関するツイートを載せていたのですが、このことで自分のデザインできるテイストやセンスを伝えられたのは良かったなと思います。これなかったら僕まだポートフォリオないので、危うかった…
とはいえ、同じタイミングにて名刺制作できるという方も10数名も名乗り出ており、僕にお仕事いただけるかは微妙だったようです。
そんな中で僕にご依頼いただけた理由を亮平さんに伺ったところ、僕だけが「印刷手配を含む納品まで可能」という差別化ができていたようです。
僕は本業がディレクターのため、デザイナーに制作指示を行ったり、デザインが完成した後の印刷所とのやりとり、納品までの細かい手配ができるノウハウがあります。
DMをいただいた際にも、印刷時の費用について印刷会社に見積もりをとって、費用感の提示を早めにすることができたので、そこで信頼感を感じていただけたかなと思います。
逆にデザイナーさんで、そこまで対応できる人は今回の応募者のなかではいなかったようで、そこが今回の決め手に。もちろん、デザインのクオリティが前提での話ですが。
仕事の稀少価値はスキルの掛け合わせで高まる、とよく言われますが、僕がこれまでの経験からディレクション業務だけでなく、デザイン業務までスキルの幅を広げてきたことで得られたチャンスだったんだなぁと感じます。頑張ってきてよかったと思った瞬間でした。
スピード感を意識して、気付いたら徹夜
改めてご依頼をいただくことに決まった瞬間は、テンション上がってヘンな冷や汗かきました。こりゃ責任重大だ。
まずはオモテ面のデザインを考えつつ、ウラ面はそれに合わせて後ほどどうするかを考えることになりました。
亮平さんからはどんなデザインにしたいかのイメージを伺って、とりあえず作ってみてからあーだこーだ言いながらブラッシュアップしましょうと伝えて、初日のやり取りは終わります。(ちなみにこの「あーだこーだ」は僕の制作時によく出てきます笑)
そのやり取りが終わったあと、おそらく夜の12時くらいだったんですが、さきほどの爆上がりテンションだったので、もはや眠れず、一気にデザインアイディアのラフ8案を仕上げました(笑)
そして次の日の朝9時頃には、亮平さんに最初のデザイン案提出をしていたと思います。一晩眠ってる間に出来たので、もしかしたら驚いていただいたかもしれません。いや、普通はありえないですw
本来、デザインのラフを多く提出することはあまり良いことではありません。狙いとコンセプトが決まっていれば、自ずとデザインのテイストも絞られるのが通常のクリエイティブです。
とはいえ、デザインの専門家でない人と仕事をする場合には、6~7割ほどの出来のラフを多く出してあげるのも、早くイメージを固めてもらうコツかなと思います。名刺のような要素の組み方がいろいろ考えられるものは特に。
あとは早さですね。今回は後ほど出てくる事情もあり、ありえないほど特急で作ったのですが、そうでなくとも作り込む前に、アイディアの段階から早めに共有してもらうと作り込みしやすいです。
ここまで1日経ってませんが、ラフの中から気に入ったものを見つけていただき、それをブラッシュアップしつつ、裏面のデザインへと入ります。
裏面のデザインも、相手の背景を意識
裏面のデザインについては、こちらからまずテキストベースでコンセプトを提案させてもらいました。
制作ディレクターとして、デザインを企画の段階から提案することも多かったので、ここでも経験が活きてくれたと実感します。
亮平さんの代名詞でもある「元銀行員ブロガー」という肩書き、「Bank Academy」というブログ、これらの背景から、
- 「Bank Academy」という架空の学校の校門を描き、ロゴを配置してデザインする
- 「銀行」になぞらえたキャッシュカード風のデザイン
- オモテ面の英語バージョンデザイン
を提案させていただき(実質2案ですねw)、②のキャッシュカード風デザインをご希望いただいて進めることに。
制作したのは色違いの2案だけです。先ほどの通り、狙いやコンセプトが決まっていれば、デザインは方向性の定まったものに絞られるいい例ですね。
これをブラッシュアップして、完成となりました。オモテ面のデザインも並行してブラッシュアップしていたので、2日かかりましたが合計3日でデザインが完了しました。
亮平さんも、ほぼ即レスで対応していただいたので、本当にいいテンポ感で作業を進めることができました。
必要な確認は、すべてこちらで回収
デザインは完成しても、印刷の手配においても、いろいろな確認工程があります。
どんな印刷会社を使ったらいいのか、どんな印刷方法を選べばいいのか、印刷用紙の素材は?厚みは?カットの仕方は?などなど、知らないと面倒な手配も、経験していることで前もって確認しながら進めることができました。
通常、印刷時には、本印刷前に仮で数枚を印刷して出来あがりをチェックする「校正」という工程が入るのですが、印刷所によってはない場合もあります。ネット印刷だとあまりないかもですね。
今回は費用も別途かかりますが、初めての名刺ということで校正もありで進めさせていただいて、先に10枚だけ仮の印刷を仕上げてもらいました。
パソコンのモニター上で見ている色と、実際に印刷した色は結構違っている印象を受けることも多く、そのほかにデータのズレや、文字の視認性などは、この校正で確認します。
この校正刷りと呼ばれる仮印刷のものを、亮平さんに確認していただいて、問題なければ本印刷の100部の印刷に入るわけですね。
校正刷りが出来上がったのが、印刷所にデータを持ち込んだ翌日。この仮印刷で2日を要したので、計5日でここまできました。こんなに急いだのには少し訳があります。
偶然お会いできるチャンスを逃さず提出!
そう、名刺デザインの依頼を受けた日から5日後の10/28、亮平さんは初の単独セミナーを実施することになっており、その後打ち上げオフ会が開かれることになっていました。
セミナーについては応募者も多そうだったので参加を遠慮したのですが、オフ会には参加できそうだったので、そこで亮平さんと直接お会いできる機会がある!と考えた僕。
デザイン依頼を受けた瞬間から、そのオフ会までの作業工程を逆算して、オフ会で校正刷りを渡せるように動かすことに決めました。
という意味での超特急制作だったのですが、やはりSNSで依頼を受けてやり取りが進む案件でも、どうしても直接会って確認してほしいタイミングというのは出てきます。
直近で、相手の負担なくお会いできる機会があるのなら、多少無理してでもそのタイミングに合わせる、というのも一つの配慮かなと思うわけです。
そのお陰か、亮平さんにもご挨拶しつつ(実は以前に一度お会いしてますが)、校正刷りを直接お渡しして、その印象などを確認することができました。なおかつ、クオリティに対して喜んでいただけて、本当に嬉しかったです。
以上の最終確認を経て、本印刷100部の納品を先日無事に終えました。ほっとひと安心するとともに、ご自身の作品とはいえ迅速にご対応いただいた亮平さんには感謝してもしきれません。
やはりクライアントの前のめりな姿勢あっての作品づくりだと感じました。本当に、ありがとうございました。
まとめ:手を挙げて、手を動かすことの大切さ
今回、たまたま印刷まで出来るデザイナーが僕しかいなかったことや、直前に自分の名刺を作っていたことが実績(に近いもの)になっていたことなど、ラッキーな部分もありました。
それでも、自分から勇気を持って手を挙げて、実際に依頼主のために全精力を注げたことが、振り返ってみると大事だったなぁと感じます。
同時に、今回の件での反省点も大いにあります。特に印刷の部分では、自分でもどうにも出来ない印刷会社側の事情や、やりたい仕様に対しての金額面など、折り合いがつかず亮平さんに折れてもらった部分もあり、少し悔しさも残ります。
これはまだ個人としての案件の数をこなせていない、僕自身の経験不足も否めません。今後も質の高いクリエイティブを追求するとともに、最終的な納品物にまで質を求めてブラッシュアップしていけたらと思います。
そして、ポートフォリオの重要性も改めて感じました。いくら「作れます!」と勇気をもって手を挙げたとしても、自分ができることが正しく伝わっていないと、双方にとって納得のいく制作はできません。
だんだん個人の制作実績も増えてきたので、早めにポートフォリオをまとめていきたいと思います。
名刺デザインの制作については、概ね上記のような流れで承っておりますので、お気軽にご相談ください。という宣伝チックなものを最後に書いて終わりにしますw
ではでは。
Dスケ
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